むすめと絵本「きんぎょがにげた」
すごく有名な絵本について書きます。
きんぎょがにげた。絵探し入門、という感じでしょうか。実家にも昔あったなぁ、と懐かしくなる絵本です。
この絵本が我が家に来たのは、むすめが七カ月くらいでしょうか。伯母から頂いた本の中の一冊でした。
その頃のむすめはそもそも絵本に興味がなかったので、しまいこまれました。
一歳頃になると絵本にも興味を示すようになり、指差しも始まったので、ひっぱりだして読んでみました。
「きんぎょはどこ? ねえむすめちゃん、きんぎょはどこにいるかなー?」
「……」
スルーされました。全然探しません。勝手にページをめくられておしまいです。
裏表紙には、二歳から四歳と書いてあります。じゃあしょうがない、この絵本はまだ早いのだ、とカラーボックス下段にしまいこまれました。
それでもむすめはたまにひっぱりだしてきたので、
「きんぎょはどこ? ほらほら、これ、きんぎょじゃない?」
と、やっぱり分かっていなさそうなむすめに話しかけました。返ってくるのは特に面白くもなさそうな、ふーん、みたいな顔。
あなたが手渡してくるから読んでるんですけど……と手ごたえのなさに若干さみしくなっていました。
そんなむすめが、一歳五カ月になり、きんぎょを指差してくれるようになりました!
あ、ここにいるじゃん、みたいな相変わらずテンション低めの顔ですが……親の方がよほど興奮してしまいました。
聞いていないようで聞いているし、理解力もだんだん増しているんですね。まだまだ出来ないことが多い我が子ですが、のんびりでも成長しているようで嬉しいです。